新薬の開発には、患者さまへの効き目(有効性)や副作用(安全性)を確認する必要があり、これらを調べるために行われる試験を一般に「臨床試験」と呼んでいます。なかでも、厚生労働省から薬として承認を受けるために行う臨床試験のことを「治験」と呼び、厚生労働省が定めたルールに従って、全国の病院・診療所で行われています。当院では、神経難病や認知症等のために開発された新薬の治験(PII・PIII)が可能な体制を整え、数例の治験を行っています。
治験を行う際には、医師が患者さまに「治験」について説明し、患者さまがその内容をよく理解された上で、ご本人の意志(判断)により、治験への参加に同意(インフォームド・コンセント)していただきます。また、参加していただいた患者さまの人権及び安全は最大限に尊重され、プライバシー保護を厳守しています。