「脊髄小脳変性症」とは、起立や歩行がふらつく、手がうまく使えない、しゃべるときに口や舌がもつれるなどの運動失調を主症状とする緩徐進行性の疾患の総称です。このような症状を示す患者さんについては、原因が、感染症、中毒、腫瘍(癌)、栄養素の欠乏、奇形、血管障害(脳梗塞・脳出血)、自己免疫性疾患等でないことを診察、画像検査、血液検査等にて明らかにしたのち、この病気と診断されます。
「脊髄小脳変性症」は、遺伝性と非遺伝性(孤発性)に大別され、また症状からは小脳症状のみが目立つもの(純粋小脳型)と、小脳以外の症状が目立つ物(非純粋小脳型)に大別されます。