急にこれまで経験がないひどい頭痛や、突発して短時間でピークに達するような頭痛、熱がある、手足の麻痺やしびれを伴うような場合には重篤な病気が隠れている場合があります。至急受診して正確な診断を受けるほうがよいでしょう。
以前から同じような頭痛を繰り返している場合は、慢性頭痛で生命の危険はないことが大部分です。ただし、頭痛が経過と伴に悪化してくるような場合には脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などの可能性もありますので、やはり一度神経内科を受診されるのがよいでしょう。
慢性頭痛症の中には難治性のものもあります。現在の利用可能な治療薬、治療法を駆使して、頭痛による日常生活・仕事・家事・学業などへの悪影響を最小限にする努力を担当医師と患者さん御自身との共同作業で実施するものと理解していただければよいと思います。