てんかんとは

てんかん

「てんかん」とは

「てんかん」は脳内の神経細胞の異常な電気的興奮に伴って、痙攣や意識障害などが発作的に起こる慢性的な脳の病気です。病的な電気的興奮が脳の種々な場所に起こるため、症状も種々なものがみられます。またこれらの興奮現象は異常脳波として現れるため、診断には必ず脳波の検査が必要です。脳炎や脳腫瘍などでも痙攣は起こりますが、この場合は病名としては「てんかん」とは呼ばず、基礎にある病気の名前で呼ぶのが一般的です。「てんかん」の患者さんの数は人口10万あたりほぼ200~300人といわれており、比較的多い病気です。

治療の流れ

「てんかん」の治療は一般に薬物療法が中心で、それぞれの発作型について第一選択薬、第二選択薬があります。薬の血中濃度が有効な濃度に達しているか否かをみながら薬の量を決定します。また多くの薬を併用しないように、少ない種類の薬で治療することが、副作用防止にもなりますが、一方では薬の量が少ないと発作を起こすことにもなりますので注意が必要です。治療コントロールの難しい場合は数種類の薬を併用することもやむを得ないこともあり、また外科的治療が考えられる場合もありますので、医師とよく相談してください。治療上最も基本的なことは、規則的な日常生活を送ることです。薬の飲み忘れや睡眠不足は発作の誘因となり、またかぜなど熱がでた時も発作が起こりやすくなります。この病気は長期に治療が必要ですので、患者さんの体の状態をよく分かっている医師とよく連携を取り、また副作用が出ないように注意深く治療することが重要です。

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