認知症とは

認知症

ものわすれ

年をとるとだれでも「ものわすれ」をしますが、特に同年代の方に比べて多い方は受診をお勧めします。タイブによっては、いわゆる“まだらボケ”という状態もあり、しっかりしていらしゃる時もあれば、おかしなときもあるという認知症もあります。原因はアルツハイマー病から脳梗塞まで様々で、治療法があるものもありますので、いずれにせよ「ものわすれ」が少し多くなってきた時には、神経学的診察によって原因を知ることが重要です。

  • アルツハイマー型認知症・脳血管性認知症
    認知症をきたす病気は多数ありますが、中高年の方が症状を呈した場合、最も多いのが「アルツハイマー型認知症」あるいは「脳血管性認知症」です。これらは日常生活上の注意点や治療薬の種類が異なりますので、神経内科で病気を見極めることが大切です。
  • 正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫
    上記の病気ほど多くはありませんが、認知症をきたす病気の中には、「正常圧水頭症」や「慢性硬膜下血腫」など脳外科的手術で症状の改善が期待できる病気もあります。これらの病気は脳の画像検査(CTやMRI)で容易に診断できますので、手術が必要な場合には脳外科医を紹介いたします。
  • 甲状腺機能低下症
    内科疾患が原因で知的機能が低下する「甲状腺機能低下症」の場合もあります。この病気では甲状腺ホルモン製剤を補充(お薬を服用)することにより、認知症症状などは改善します。

治療の流れ

認知症は治療による改善するケースがありますので、まずは原因を究明し、薬物治療や生活改善など適切な対応をとることが大切です。また、脳外科的手術が必要な病気の場合は、信頼できる脳外科医を紹介いたします。

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