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よく「むせる」のは
偶然?


神経内科専門医による診察と検査で
見逃さない安心を 

 

「むせ」や「飲み込みにくさ」を
年齢や体調のせいと片づけていませんか?



食事や飲み物を口にしたときにむせる、
あるいは唾液でさえむせるようになってきた場合、
神経や筋肉の異常が原因になっている可能性があります。
一時的な不調と思っても、
繰り返す場合や症状が強くなる場合には、
神経内科での評価が重要です。

受診の目安

 □食事中にむせることが増えてきた
 □水やお茶でたびたび咳き込む
 □声がかすれたり、食後に痰がからむ
 □他院では異常なしと言われたが、改善しない

「むせ」は“嚥下(えんげ)機能”の低下が関わっていることが多く、
早めに対応すれば誤嚥性肺炎などのリスクも防げます。

まずは神経内科にご相談ください。

→ 神経内科「氷室クリニック」について

 

「むせる」
背景にある原因とは

 

「むせ」は、
口・のど・気管・食道に関係する筋肉や神経の連携が
うまく働かなくなることで起こる症状です。
代表的な原因は以下の通りです。

 ●加齢に伴う嚥下(えんげ)機能の低下
 ●神経疾患の初期症状(パーキンソン病・ALSなど)
 ●脳梗塞や小さな脳出血の影響
 ●自律神経の乱れによる反射異常
 ●喉頭の感覚障害(神経の伝達異常)

一見、消化器や耳鼻咽喉科の症状に思えますが、
神経の伝達や運動調整の問題であることも多く、
神経内科での評価が必要になるケースも少なくありません。

「むせる」症状につながる
“嚥下障害(えんげしょうがい)”

嚥下障害は、
原因によって大きく3つのタイプに分けられます。

【のどや食道などに通り道の“つまり”がある場合】
例えば、のどの炎症やがんなどによって、
食べ物の通り道がふさがれることで
飲み込みにくくなるケースです。

【飲み込むための筋肉が動かせなくなる場合】
これは、脳の一部(延髄)に障害が起きて、
飲み込みに必要な筋肉がうまく働かなくなることが原因です。
たとえばALSという病気では、
舌の筋肉がやせ細り、スムーズに飲み込めなくなります。

【筋肉は動くのに、その動きをうまくコントロールできない場合】
たとえばパーキンソン病などでは、
筋肉自体には力があるのに、脳の指令がうまく伝わらず、
タイミングよく飲み込むことができません。
これも「むせる」原因になります。

ちなみに、昔は延髄のことを「球(きゅう)」と呼んでいたため、
延髄にある神経がうまく働かずに起こる飲み込みの障害を
「球麻痺(きゅうまひ)」と呼んでいました。

一方、脳の前頭葉という部分に障害があると、
筋肉には問題がなくても、
飲み込む動きのコントロールができずに
「むせてしまう」ことがあります。
これは球麻痺に似た状態ということで、
「仮性球麻痺(かせいきゅうまひ)」と呼ばれています。

 

神経内科専門医による
診察と検査

 

大阪・都島の氷室クリニックでは、
「むせ」の症状がある場合に以下のような検査・評価を行います。

 □神経学的診察(脳神経・嚥下筋の動きの評価)
 □MRI検査(脳や神経の異常をチェック)
 □必要に応じて筋電図などの神経生理検査

むせに至る過程には、
脳からの命令が伝わる経路や反射の連携など、
複雑な神経ネットワークが関与します。

そのため、耳鼻科的に異常が見つからない場合でも、
神経内科で評価することで
初めて原因が明らかになることがあります。

→ MRI+神経生理検査についてもっと詳しく

 

「むせ」の
治療と対応

 

「むせ」の治療は、
原因に応じて次のような方法が選ばれます。

【神経疾患がある場合】
薬物療法+リハビリ+生活指導

【嚥下障害が主な場合】
言語療法士による嚥下訓練

【自律神経異常が疑われる場合】
内服薬や生活習慣の見直し

【栄養・水分摂取の工夫】
とろみ調整、姿勢の指導 など

特に神経性のむせは
進行性の病気の初期サインである場合があるため、
早めに相談しておくことで、
より適切なフォローとケアを受けることができます。

 → 氷室クリニックの訪問リハビリテーションについて

 

よくある質問(FAQ)

Q1.
むせがあるだけで神経内科を受診していいのですか?

A1.
はい、違和感を感じた時点でご相談ください。耳鼻科的な異常がなくても、神経性の可能性がありま
す。

Q2.
高齢の家族がよくむせます。年齢のせいですか?

A2.
加齢の影響もありますが、病的な嚥下障害の可能性もあるため、評価する価値があります。

Q3.
飲み込みがスムーズになれば治療は不要ですか?

A3.
一時的な改善でも、繰り返すむせがある場合は再発予防の観点から定期的な確認が大切です。

小さな違和感が、将来のリスクのサインになることもあります。
「むせる」ことが増えてきたと感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

→ 受診を予約する