くり返す「頭痛」に
“理由”と“対策”を
頭痛プロファイリング+MRIで
あなたに合った治療へ
その頭痛、
まずは原因を知りましょう!
「頭が痛い」と一口にいっても、その原因やタイプは人それぞれです。
当院では、頭痛の臨床経験が豊富な神経内科専門医が、個々の頭痛に対して神経学的診察により頭痛タイプや原因の可能性の整理・分析を行います。
現代風に言い換えれば「頭痛プロファイリング」と言った方がわかりやすいかもしれません。
そのうえでMRI検査を行い、痛みの正体を見極めることで、あなたに合った治療へとつなげていきます。
ただ画像を撮るのではなく、「診る知見」+「読む知見」があるからこそ、安心して相談いただけます。
頭痛は日常的な症状である一方で、重大な病気のサインである可能性もあります。
特に危険な症状が見られる場合や、以下のような場合は、早めに神経内科を受診することが大切です。
受診の目安
□市販薬で治まらない頭痛が1週間以上続く
□頭痛とともにめまいやしびれがある
□検査では異常なしと言われたが不安が残る
これらに限らず、頭痛は我慢し続けても、ずっと悩まされる場合が多いので、気軽に神経内科専門医にご相談ください。
→神経内科「氷室クリニック」について
頭痛の
原因と分類
頭痛は大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分類されます。
一次性頭痛(頭痛そのものが主症状)
一次性頭痛は、他の疾患が原因ではなく、頭痛自体が主な症状となるものです。 代表的なものには以下があります。
【片頭痛】
脳の血管が拡張し、周囲の神経を刺激することで起こるとされています。
ズキズキとした痛みが特徴ですが、なかにはめまいを生じ、吐き気や光・音・臭覚の過敏性を伴うことがあります。
激しい頭痛で寝込んでしまうことも多々あります。
また、家族に頭痛持ちがいることが多く、未成年から頭痛歴があったり、仕事をし始めて顕在化したり、あるいは不妊治療を契機に生じることもあります。
痛みが激しい方は勉強や仕事の障害となるため、積極的な治療が必要です。
【群発頭痛】
目の奥に激しい痛みが生じ、涙や鼻水を伴うことがあります。
男性に多く、発作の時間は短いですが、一定期間に集中して連日発作が起こるのが特徴です。
激しい痛みのため寝ることもできず、発作中に動き回るケースもあります。
【緊張型頭痛】
首や肩の筋肉の緊張が原因で、頭全体が締め付けられるような痛みが生じます。 ストレスや姿勢の悪さが関与することが多いです。
【後頭神経痛】
首の後ろから頭頂部に走る大後頭神経や、首の後ろから耳の後ろに走る小後頭神経に沿ってビリビリしたしびれや、激しく刺すような電撃痛が生じる頭痛です。
緊張型頭痛と併発することが多く、首の筋肉の緊張が原因です。
【その他の一次性頭痛】
一次性咳嗽性頭痛や性行為に伴う頭痛などがあります。
二次性頭痛(他の疾患が原因)
二次性頭痛は、他の疾患が原因で起こる頭痛です。 以下のような疾患が原因となることがあります。
【脳血管障害】
くも膜下出血や動脈解離で、突然の激しい頭痛や、手足の麻痺を伴うことがあります。
脳梗塞は原則的に頭痛を伴いませんが、大脳動脈系の脳梗塞では頭痛を伴うことがあります。
【脳腫瘍】
腫瘍が脳を圧迫することで頭痛が生じます。 徐々に悪化する頭痛や、朝方に強い痛みを感じることがあります。
【髄膜炎】
脳を覆う膜の炎症で、発熱や首の硬直を伴う頭痛が特徴です。
神経内科専門医による
頭痛プロファイリング+MRI
大阪・都島の氷室クリニックでは、頭痛の臨床形をたくさん知っている神経内科専門医が、個々の頭痛の特性や原因を特定するために、患者さまの訴えや症状、過去の病歴、生活習慣などを詳細に分析します。
頭痛の治療は、まず二次性頭痛を除外したのちに、どのタイプの一次性頭痛なのかを診断し、タイプに合わせた治療を行うことが重要です。
これにより、MRI画像だけでは一見して判断が難しい場合や、「原因がわからない」と診断された場合でも、見落としの少ない丁寧な診断を行うことができます。
最近では、セカンドオピニオンを求めて当院に来られる方も増えてきました。
頭痛の治療法と
最新の薬物療法
慢性頭痛症の中には難治性のものもあります。
利用可能な最新の治療薬、治療法を駆使しながら、頭痛による日常生活への悪影響を最小限にする努力を、医師と患者さまとの共同作業で実施するものとご理解していただければよいでしょう。
急性期治療
【トリプタン系薬剤】
片頭痛の急性期治療において、トリプタン系薬剤は有効性が高く、投与2時間後の頭痛消失率が高いことが示されています。
【NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)】
軽度から中等度の頭痛に対して使用されます。
予防療法
【抗CGRP抗体薬】
片頭痛の予防薬として、ガルカネズマブ、フレマネズマブ、エレヌマブが承認されており、月に一度の投与で効果が期待できます。
ただし、自己負担が毎月1万円以上かかる場合があります
【抗てんかん薬、抗うつ薬(アミトリプチリンなど)】
慢性片頭痛の予防に使用されることがあります。
抗てんかん薬は保険適応ですが、抗うつ薬は保険適応外です。
頭痛の辛さは他者からはわかりにくく、
病気として認識されにくいため我慢しがちです。
ですが、社会生活に支障をきたす頭痛には、
きちんとした治療が必要です。
ただし、治療の中には費用のかかるものや、
体質・年齢によって副作用の心配があるお薬もあります。
そのため当院では、
患者さま一人ひとりの状態やご希望に応じて、
慎重に治療法を選び、ご提案しています。
→当院についてもっと詳しく
よくある質問(FAQ)
Q1.
他院で「異常なし」と言われましたが、まだ頭痛が続いています。受診する意味はありますか?
A1.
はい、あります。MRIだけでは判断が難しい症状もありますので、神経内科専門医による診察を受けることで、原因の特定につながる可能性があります。
Q2.
検査にはどのくらい時間がかかりますか?
A2.
検査部位・内容によりますが、MRI検査の実施時間は10分〜15分程度です。
Q3.
頭痛が頻繁に起きるのですが、どのタイミングで受診すればよいですか?
A3.
頭痛の頻度や程度によりますが、日常生活に支障をきたす場合や、症状が改善しない場合は、早めの受診をおすすめします。