ただの「めまい」
と思わないで!
フワフワも、グルグルも、
神経内科の視点で早期診断を
放置されることの多い
「めまい」
めまいは多くの人が経験する症状ですが、時に重大な病気のサインであることもあります。
特に、症状が繰り返したり、手足のしびれやろれつ障害を伴う場合は、早期の受診が重要です。
受診の目安
次のような症状がある場合は、神経内科の受診をおすすめします。
□グルグル回るめまいが急に起きた
□フワフワしたふらつきが続く
□めまいと同時に手足のしびれ・ろれつ障害がある
□聴力低下や耳鳴りを伴うめまいがある
□起き上がりや立ち上がり時にふらつきが強い
これらの症状以外でも、「めまいがしただけ」と放置せず、気になったときに神経内科を受診して、原因を調べられた方がよいでしょう。
めまいの
原因と分類
めまいは大きく「耳から生じるめまい」「脳から生じるめまい」「高齢者に多いめまい」の3つに分類されます。
耳から生じるめまい
内耳にある三半規管・耳石器の障害で起こります。
「ぐるぐる回る」「横になったり起き上がったりでめまいが悪化する」ことが特徴です。
耳鳴りや難聴、耳の詰まり感を伴うこともあります。
代表的な疾患には次のようなものがあります。
□良性発作性頭位めまい症(体位変換時の回転性めまい)
□メニエール病(めまいと難聴・耳鳴りを繰り返す)
□前庭神経炎(急性の激しい回転性めまい)
□突発性難聴(難聴とともにめまいを伴うことも)
□薬剤性前庭障害(抗生剤などによる影響)
脳から生じるめまい
脳幹・小脳などの障害によって生じます。
「ふらつく」「地に足がつかない感覚」「物が二重に見える」「手足がしびれる」といった症状を伴うことがあります。
主な疾患例は以下のようなものがあります。
□脳梗塞・脳出血
□椎骨脳底動脈循環不全(脳への血流不足)
□脳腫瘍(ごくまれですが注意が必要です)
耳症状を伴わない、経験したことのない激しいめまい、麻痺や言語障害を伴う場合は、早急な対応が必要です。
高齢者に多いめまい
加齢に伴う平衡機能の低下や、多因子性の影響で起こります。
起立性低血圧や脱水、小さな脳梗塞、慢性的な血流不足などが原因となることが多いです。
「めまいの感じ方がはっきりしない」「ふわふわする」など、特徴が曖昧なこともあり、慎重な診断が求められます。
神経内科専門医による
診断の特徴
大阪・都島の氷室クリニックでは、神経内科専門医が神経学的診察により、検査方法を決定。
MRIなど必要に応じた検査を行い、めまいの原因を多角的に探ります。
耳からなのか、脳からなのか、それとも全身のバランス機能の問題なのか──。
単なる画像診断だけでは捉えきれない微細な異常も、神経内科ならではの総合的な視点で丁寧に評価します。
めまいの
治療法と再発予防
めまいの治療は、原因によって大きく異なります。
【良性発作性頭位めまい症】
頭位治療(耳石のリポジショニング法)
【メニエール病】
利尿剤や内耳循環改善薬による内服治療
【前庭神経炎】
安静と前庭リハビリテーション
【脳血管障害によるめまい】
血流改善薬、リスク因子(高血圧・糖尿病など)の管理
また、再発予防のために、日常生活の注意(適度な水分補給、過労やストレスの回避)も重要です。
よくある質問(FAQ)
Q1.
耳鼻科と神経内科、どちらを受診すればよいですか?
A1.
耳症状(耳鳴り・難聴など)を伴う場合は耳鼻科、耳症状が伴わない・脳や神経の病気が疑われる場合は神経内科の受診が適しています。
Q2.
検査にはどれくらい時間がかかりますか?
A2.
必要に応じてMRI検査を行いますが、MRI検査の実施時間は10分〜15分程度です。
Q3.
めまいが一度治まった場合でも受診すべきですか?
A3.
はい、特に脳の病気が背景にある場合、めまいは一過性に治まっても再発することがあります。
違和感が残る場合は早めにご相談ください。