「力が入らない」
と感じたら?
神経や筋肉の異常を
多角的に評価して原因を探ります
その「力の入りにくさ」
気になりませんか?
「握力が弱くなった」「立ち上がるときに踏ん張れない」──
日常生活の中で感じる“力の入りにくさ”は、
体からの重要なサインかもしれません。
神経や筋肉の異常が隠れている場合は、
神経内科での早期の受診が大切です。
受診の目安
以下のような症状がある場合は、
神経内科の受診をおすすめします。
□突然、手足に力が入らなくなった場合
□片側だけ筋力低下が起こった場合
□筋力低下が日ごとに悪化している場合
□歩行が不安定になった場合
このような症状になる前でも、
気になることがありましたら、
お気軽に神経内科にご相談ください。
力が入らない
原因と分類
力が入らない症状は大きく
「中枢性」と「末梢性」に分類されます。
中枢性(脳・脊髄が原因)
【脳梗塞・脳出血】
突然の片側の筋力低下。早期発見が重要です。
→ 脳血管障害についてもっと詳しく
【脊髄疾患(頸髄症など)】
両手両足に徐々に力が入らなくなることもあります。
末梢性(神経・筋肉が原因)
【末梢神経障害】
末梢神経障害にはギラン・バレー症候群のような
全身性の障害もありますが、手根管症候群によるつまむ力の低下、
橈骨神経麻痺による下垂手(手が垂れる)、
腓骨神経障害による下垂足(足が垂れる)など、
絞扼性末梢神経障害による筋力低下が一般的です。
【筋疾患】
筋ジストロフィー、重症筋無力症など、
筋肉そのものに問題がある疾患です。
神経内科専門医による
診断の特徴
大阪・都島の氷室クリニックでは、
MRI検査に加えて、神経伝導検査や筋電図検査などの
神経生理学的検査を活用し、
脳・脊髄・末梢神経・筋肉すべてのレベルから原因を探ります。
これにより、見逃されやすい初期の病変にも丁寧に対応します。
力が入らない症状の
治療法と最新の医療
力が入らない原因に応じて、適切な治療を行います。
【脳血管障害】
急性期には血栓溶解療法や抗血小板薬を使用します。
【ギラン・バレー症候群】
免疫グロブリン大量療法や血漿交換療法を行います。
【筋疾患:自己免疫異常が関与する場合】
ステロイド療法、免疫抑制薬を使用します。
加えて、リハビリテーションによる筋力回復支援も重要な治療の一環です。
よくある質問(FAQ)
Q1.
一時的に力が入らなかったが、戻った場合も受診すべき?
A1.
はい。軽微な脳梗塞(TIA)などが隠れていることがあるため、早期相談をおすすめします。
Q2.
検査にはどのくらい時間がかかりますか?
A2.
MRIの検査時間は、検査部位・内容により異なりますが、10分〜15分程度です。
神経伝導・筋電図検査はそれぞれ30~60分程度を予定しています。
Q3.
力が入りにくい症状にリハビリは有効ですか?
A3.
はい。原因に応じたリハビリプログラムが効果的ですので、診断に基づいてご案内します。